沖縄の風

夏川里美( NATSUKAWA RIMI ) 沖縄の風歌詞
1.海の彼方

作詞:猫田麻也
作曲:上地正昭

海ぬ彼方 我(わ)ん想(うむ)い風(かじ)に
風(かじ)に乗(ぬ)してぃ空(すら)駈きてぃ行ちゅさ
離りてぃん想(うむ)い勝てぃ
海ぬ彼方 我(わ)ん想(うむ)い風(かじ)に
風(かじ)に乗(ぬ)してぃ空(すら)駈きてぃ行ちゅさ
島ぬ彼方 美童(みやらび)ぬ歌よ
歌よ響ち海渡てぃちゅうさ
離りてぃん想(うむ)い勝てぃ

南(ばい)ぬ島や 島や野山緑(ぬやまみどぅり)
花や紅く咲ちゅさ
春ぬ太陽(てぃだ) 風(かじ)ん涼(しだ)さやしが
くぬ心(くくる)淋しさよ
虹渡てぃ来(く)うよ無蔵(んぞ)よ
海ぬ彼方 我(わ)ん想(うむ)い風(かじ)に
風(かじ)に乗(ぬ)してぃ空(すら)駈きてぃ行ちゅさ
島ぬ彼方 美童(みやらび)ぬ歌よ
歌よ響ち海渡てぃちゅうさ
離りてぃん想(うむ)い勝てぃ

涙(なだ)に曇(くむ)る 曇(くむ)る月(ちち)に無蔵(んぞ)ぬ
面影(うむかじ)ぬ立てぃば
波ぬ音(うとぅ)に生(ん)まり島ぬ浜ゆ覚(うび)んじゃち
淋しさや白砂に落(う)てぃてぃ溶(とぅ)きん
海ぬ彼方

海ぬ彼方 我(わ)ん想(うむ)い風(かじ)に
風(かじ)に乗(ぬ)してぃ空(すら)駈きてぃ行ちゅさ
島ぬ彼方 美童(みやらび)ぬ歌よ
歌よ響ち海渡てぃちゅうさ
海ぬ彼方 我(わ)ん想(うむ)い風(かじ)に
風(かじ)に乗(ぬ)してぃ空(すら)駈きてぃ行ちゅさ
離りてぃん想(うむ)い勝てぃ


2.童神~ヤマトグチ~

作詞:古謝美佐子
作曲:佐原一哉

天からの恵み 受けてこの地球(ほし)に
生まれたる我が子 祈り込め育て

イラヨーヘイ イラヨーホイ
イラヨー 愛(かな)し思産子(うみなしぐゎ)

泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー
太陽(てぃだ)の光受けて
ゆういりよーや ヘイヨー ヘイヨー
健やかに 育て

暑き夏の日は 涼風を送り
寒き冬来れば この胸に抱いて

イラヨーヘイ イラヨーホイ
イラヨー 愛(かな)し思産子(うみなしぐゎ)

泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー
月の光浴びて
ゆういりよーや ヘイヨー ヘイヨー
健やかに 眠れ

嵐吹きすさむ 渡るこの浮世
母の祈り込め 永遠の花咲かそ

イラヨーヘイ イラヨーホイ
イラヨー 愛(かな)し思産子(うみなしぐゎ)

泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー
天の光受けて
ゆういりよーや ヘイヨー ヘイヨー
天高く 育て


3.恋ぬ初み


4.満天の星

作詞:新城和博
作曲:上地正昭

あてぃねらん願いや
夜に渡海 星ないさ
かぬしゃまぬ笛ぬ音
満天ぬ星よ

さんざめく 天河
星晴りてぃ流り船
かぬしゃまぬ笛む音
満天ぬ星よ

天響む星々や島照らし
かながなとぅ美ら節や里照らし
我ん心ぬ底や満天ぬ星よ

島横なてぃ 天河
はいはてぃてぃ流り船
ぬくぬくとぅ思いや
満天ぬ星よ

天響む星々や島照らし
かながなとぅ美ら節や里照らし
我ん心ぬ底や満天ぬ星よ 満天ぬ星よ


5.イラヨイ月夜浜

作詞:大島保克
作曲:比嘉栄昇

唄(うた)しゃ達(たぁ)ぬ夜(ゆる)が更け
踊(ぶどぅ)しゃ達(たぁ)ぬ夜(ゆる)が更け
太陽(てぃだ)ぬ上(あが)るまでぃ舞(ま)い遊(あし)ば
イラヨイマーヌ舞(ま)い遊(あし)ば

月夜浜(つきやはま)には花が咲く ゆりのような花が咲く
青く白くもえてよ イラヨイマーヌ花が咲く

イラヨイマーヌ 桃(とぅ)ぬ花 イラヨイマーヌ キビの花
イラヨイマーヌ 木綿花(むみんばな) イラヨイマーヌ 花が咲く

月(つき)ん灯(あかり)ん波に受け
戻(むどぅ)し戻(むどぅ)されくぬ浮世(うちゆ)
大和世(やまとゆ)までぃ照(てぃ)らし給(たぼ)り
イラヨイマーヌ照(てぃ)らし給(たぼ)り

イラヨイマーヌ 波にぬれ イラヨイマーヌ ながされて
イラヨイマーヌ 照(てぃ)らされて イラヨイマーヌ ながされて

イラヨイマーヌ 桃(とぅ)ぬ花 イラヨイマーヌ キビの花
イラヨイマーヌ 木綿花(むみんばな) イラヨイマーヌ 花が咲く

イラヨイマーヌ 大和(やまと)世(ゆ)
イラヨイマーヌ 沖縄(うちなぁ)世(ゆ)
イラヨイマーヌ 花が咲く
イラヨイマーヌ 宮古の世(ゆ) イラヨイマーヌ 八重山の世(ゆ)
イラヨイマーヌ 花が咲く
イラヨイマーヌ 大和(やまと)世(ゆ)
イラヨイマーヌ 沖縄(うちなぁ)世(ゆ)
イラヨイマーヌ 花が咲く
イラヨイマーヌ 花が咲く


6.島々清しゃ

作詞:久米仁
作曲:普久原恒勇

島々清(しまじまかい)しゃや 「清(かい)しゃぬ」
城(ぐしく)に御願所(うぐゎんじゅ)よ
前の田んぼによ 夕陽赤く燃えてよ
「サーユイヤサー」
畑(はる)で草焼く白い煙の 煙の清(かい)しゃよ

村々清(むらむらかい)しゃや 「清(かい)しゃぬ」
福木(ふくぎ)に石垣よ
皆(みんな)待ってたよ 夏の祭りすんでよ
「サーユイヤサー」
通(かよ)た道々香(みちみちかば)しゃ九年母(くにぶ)の 九年母(くにぶ)の清(かい)しゃよ
「サーユイヤサー」「サーユイヤサー」九年母(くにぶ)の清(かい)しゃよ

白浜清(しらはまかい)しゃや 「清(かい)しゃぬ」
朝凪夕凪(あさどぅりゆうどぅり)よ
潮は満潮よ 磯で千鳥啼いてよ
「サーユイヤサー」
帰るサバニを招くアダンの アダンの清(かい)しゃよ

みやらび清(かい)しゃや 「清(かい)しゃぬ」
紺地(くんじ)にミンサーよ
もつれもつれたよ 細い恋の糸によ
「サーユイヤサー」
ホロリと落した あつい涙(みなだ)の 涙(みなだ)の清(かい)しゃよ
「サーユイヤサー」「サーユイヤサー」涙(みなだ)の清(かい)しゃよ


7.ファムレウタ(子守唄)

作詞:新良幸人
作曲:上地正昭

前(まい)ぬ浜下(はまう)りてぃ 遊(あし)ぶ童達(わらんちゃ)が
笑(わら)い声(ぐい)ぬ清(ちゅ)らさ 他(ゆす)にまさてぃ
干潮打(びしう)ちゅる 波音(なみうとぅ)や
我(わ)んなちぇる 親(うや)ぬ
子守唄(ふぁむれうた)ぬぐとぅに 唄(うた)ぬぐとぅに

シュラョイ シュラヨ 願(にご)たくとぅ
シュラョイ シュラヨ かなしょうり

紺地(くんじ) 染(す)みらわん 浅地(あさじ) 染(す)みらわん
人(ひとぅ)ぬままどぅやゆる 海や白地(しるじ)

シュラョイ シュラヨ 願(にご)たくとぅ
シュラョイ シュラヨ かなしょうり

生(う)まり島(じま) 愛(かな)さ 島(しま)ぬ志情(しなさき)ん
心(ちむ)に海染(す)みてぃ 忘(わし)れぃなゆみ
海染(す)みり 海染(す)みり


8.黄金の花

作詞:岡本おさみ
作曲:知名定男

黄金の花が咲くという
噂で夢を描いたの
家族を故郷、故郷に
置いて泣き泣き、出てきたの

素朴で純情な人達よ
きれいな目をした人たちよ
黄金でその目を 汚さないで
黄金の花は いつか散る

楽しく仕事をしてますか
寿司や納豆食べてますか
病気のお金はありますか
悪い人には気をつけて

素朴で純情な人たちよ
ことばの違う人たちよ
黄金で心を 汚さないで
黄金の花は いつか散る

あなたの生まれたその国に
どんな花が咲きますか
神が与えた宝物
それはお金じゃないはずよ

素朴で純情な人達よ
本当の花を咲かせてね
黄金で心を 捨てないで
黄金の花は いつか散る

黄金で心を 捨てないで
本当の花を 咲かせてね


9.芭蕉布

作詞:吉川安一
作曲:普久原恒勇

海の青さに 空の青
南の風に 緑葉の
芭蕉は情に 手を招く
常夏の国 我(わ)した島沖縄(うちなー)

首里の古城の 石だたみ
昔を偲ぶ かたほとり
実れる芭蕉 熟れていた
緑葉の下 我(わ)した島沖縄(うちなー)

今は昔の 首里天(しゅいてぃん)ぎゃなし
唐(とぅ)ヲゥーつむぎ はたを織り
じょうのうささげた 芭蕉布
浅地紺地(あさじくんじ)の 我(わ)した島沖縄(うちなー)
我(わ)した島沖縄(うちなー)


10.涙そうそう

作詞:森山良子
作曲:BEGIN

古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた
いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ
晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔
想い出遠くあせても
おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう

一番星に祈る それが私のくせになり
夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す
悲しみにも 喜びにも おもうあの笑顔
あなたの場所から私が
見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく

晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔
想い出遠くあせても
さみしくて 恋しくて 君への想い 涙そうそう
会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう